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1/22 HEAVENESE BRIDGE

2020.02.01 REPORT

戦前まで日本にも諜報機関がありました。
007のようなスパイのことです。

1904年 日露戦争が始まり、日本は世界史に残る大勝利を収めた訳ですが、旅順陥落、日本海海戦におけるバルチック艦隊の壊滅などの有名な戦いの影で、日本を勝利に導いた男がいました。
それが当時、ロシア駐在武官として工作活動(スパイ活動)のため赴任した【明石元二郎大佐】です。

彼は、子供の頃から、鼻を垂らし、何日も風呂に入らないような子で、周りの人から「鼻垂れ」とか「あっかんべー」と呼ばれていました。明石は大人になっても集中すると他の事を忘れて、没頭するような人だったそうです。

普通なら「そんな男に何が出来るの?」と思うところですが、彼の才能を見出だし「ロシアの国内情勢を撹乱させよ!」と命を出したのが、参謀本部次長だった児玉源太郎でした。

当時ロシア周辺のヨーロッパの国々はロシアの属国になっていて、圧政に苦しんでいました。児玉は100万円(現在の価値にして2000億以上)を明石に渡し、国々の不満を煽り、内乱を起こさせるようにしたのです。
明石は、ロシアの内外の至るところで内乱や暴動を起こさせ、ロシア政府に「戦争どころではない」と思わせることに成功しました。そして日露戦争は日本の勝利で、ポーツマス条約締結の運びとなったのです。

明石が後に「なぜスパイ活動が成功したのか」と聞かれて、「この顔のせいさ」と応えたそうです。彼は一見立派な人とは見えなかったので、敵に過度な警戒心を抱かせず、マークされなかったのです。

明石は戦争が終わった後、27万円を政府に返還しました。諜報にいくら使われたなんて誰にも分からないのに、彼はご丁寧に帳簿まで付けていたそうです。彼は母に「武士はお金にこだわるな!」と教えられていました。

聖書に
「高貴な人は高貴なことを計画し、高貴なことを、いつもする。」イザヤ32:8
という言葉があります。
人は「何をするか」の前に、「自分を何者だと思っているか」が重要です。
明石が、国の命運を左右するような重要な任務を成し遂げることが出来たのは、母に教えられた武士としての誇りがあったからです。

あなたも、人からの評価で一喜一憂するのはやめて、
自分にも高貴なことが出来る!と誇りを持って歩もうではありませんか。

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明石と同じことは出来なくても、自分には自分の働きがあると強く信じて、それを成し遂げることが出来ると思う心を、いつも持っていたいと思いました。